認識の境/Boundary of recognition

認識の境/Boundary of recognition

第26回学生CGコンテスト応募作品

手に入るデジタル情報の解像度が高くなった現代では、実際の経験と画面上での経験の境界線が曖昧となっている。花を表示した画面を見た多くの人が、無意識に「花を見た」と認識するように、デジタル的な表現手法は省略して認識されることに注目した。この作品では、その現状を鑑賞者に体験という形で伝えることを試み、目に見えているものを正しく認識できているのかを問いかけている。
作品を構成しているキャンバスや映像内、作品全体を通して、デジタルとアナログの性質の違いを対比によって強調している。また、絵画、映像、投影等の表現要素を一つの作品内で複数使用することで、作品から得られる情報を複雑化し、鑑賞者が受動的に作品を認識させるのではなく、能動的に思考し、認識する流れを誘導している。
何をもって認識し、どこからを経験とするのか。自分の答えや考えの提示ではなく、考えるきっかけを与える作品を目指した。

制作:焼山幸紀
所属:九州産業大学 芸術学部 芸術表現学科 メディア芸術専攻

雑学カテゴリの最新記事